全国瞬時警報システム (Jアラート)による情報伝達について
北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し(※1)、令和5年11月21日には、発射されたものが日本の上空を通過する事案も起こっています。政府としては、いかなる事態にも対応することができるよう緊張感をもって必要な対応に万全を期しているところです。
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する場合、弾道ミサイルは極めて短時間で日本に飛来することが予想されます。 仮に、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下するまたは日本の領土・領海の上空を通過する可能性がある場合には、政府としては、24時間いつでも全国瞬時警報システム (Jアラート)を使用し、緊急情報を伝達します。
Jアラートを使用すると、市町村の防災行政無線等が自動的に起動し、屋外スピーカー等から警報が流れるほか、携帯電話にエリアメール・ 緊急速報メールが配信されます(※2)。なお、Jアラートによる情報伝達は、国民保護に係る警報のサイレン音を使用し、弾道ミサイルに注意が必要な地域の方に行います。
情報伝達の基本的な流れは、以下のとおりです。
- ※1 令和6年版防衛白書 第Ⅰ部 第3章 第4節 1北朝鮮 参照
- ※2 消防庁ホームページ Jアラートの概要 参照
- <参考> 内閣官房ホームページ 弾道ミサイル飛来時の行動
- (注1)状況に応じて送信するため、上記のメッセージを全て送信するとは限りません。
- (注2)上記のメッセージは、状況に応じ、変更する可能性があります。
① ミサイル発射情報・避難の呼びかけ
※弾道ミサイルが日本に飛来する可能性があると判断した場合に、まず、弾道ミサイルが発射された旨の情報を伝達し、避難を呼びかけます。
屋外にいる場合は近くの建物(コンクリート造り等頑丈な建物が望ましいですが、頑丈な建物がなければ、それ以外の建物でも構いません)の中、又は地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。また、近くに適当な建物等がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守って下さい。
屋内にいる場合には、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動して下さい。
② 直ちに避難することの呼びかけ
※弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、続報として直ちに避難することを呼びかけるとともに、落下時刻及び落下場所についてお知らせします。
屋外にいる場合には、直ちに近くの建物の中、又は地下に避難して下さい。また、近くに適当な建物等がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守って下さい。
屋内にいる場合には、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動して下さい。
③ 破壊情報
※その後、迎撃により弾道ミサイルが破壊された場合は、その旨をお知らせします。ミサイルの破片が落下してくる可能性がありますので、引き続き屋内に避難していて下さい。
④ 落下推定情報 (日本の領土・領海に落下)
※このほか、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下したと推定された場合は、落下時刻及び落下場所についてお知らせします。続報を伝達しますので、引き続き屋内に避難していて下さい。
⑤ 通過情報・避難の呼びかけの解除
※その後、弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には、他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土・領海に落下する可能性が無いことを確認した後、弾道ミサイルが通過し、避難の呼びかけを解除する旨の情報をお知らせします。
引き続き屋内に避難する必要はありませんが、不審な物を発見した場合には、決して近寄らず、直ちに警察や消防又は海上保安庁に連絡して下さい。
⑥ 避難の呼びかけの解除
※日本の領土・領海に落下する又は日本の上空を通過する可能性がないことが分かった場合には、避難の呼びかけを解除する旨をお知らせします。引き続き屋内に避難する必要はありませんが、不審な裳のを発見した場合には、決して近寄らず、直ちに警察や消防又は海上保安庁に連絡して下さい。
⑦ 避難の呼びかけの解除
※日本の領土・領海に落下する可能性がないことが分かった場合には、避難を解除する旨をお知らせします。
引き続き屋内に避難する必要はありませんが、不審な物を発見した場合には、決して近寄らず、直ちに警察や消防又は海上保安庁に連絡して下さい